2008年06月16日

さだまさし 35周年記念コンサート(其の弐)

今回のコンサートに付いては、同じ思いを観客に味わって欲しくは無いという思いから、望ましくないのを知りつつ文章に起こした。コンサートがどのように流れ、いずれの方向へ向かって行ったかをご覧頂きたいが為に。
しかし、コメントを頂いた「さだファン」様より、それが私の思い上がりであるとようやく気づいた。頂いた指摘を受け止め、この(其の弐)ではコンサートの印象を書くという形式に変更することにした。それ故に、こちらで以前に書いた文章は消した。いずれ(其の壱)で大幅に改定をしたコンサートのレポートをアップすることになると思う。

此度の文章がインターネットにアップされたことにより、関係者の方々とコンサートを楽しみにしておられるファンの方々には大変なご迷惑をお掛けいたしました。この場を借りて深くお詫び申し上げます。






此度のコンサートを、“苦き宴の果てし後”と、敢えて苦言を呈することをお許しあれ。

今回のコンサートは、常のコンサートではない。
当のさだまさし氏が望む望まぬに拘らず、35周年という節目の記念コンサートであった“筈”である。
が、今回はさだ氏が然る事件(先日起こった無残な彼の“人災”である事件)に心を痛め、その傷が癒えぬままにコンサートに臨まれ、思いを吐露したものであったのではないかと思われる節がある。
それがさだまさしという歌手の魅力と言うことも出来るであろうが、中には記念コンサートとして純粋にコンサート自身を楽しもうという方も居られたのではないだろうか?その方々に、今回のコンサートは果たして楽しいと感じることが出来たであろうか・・・・・・?
それを思うと無念でならぬ。

私は、2階席に着席し、此度のコンサートを観て、聴いていた。
何が起ころうともありのままのさだまさし氏を受け止める寛容なファンの居られる1階席と違い、2階席はそのコンサートの雰囲気をまともに受け、観客自身の感情のままに“受け入れる”・“受け入れない”を選択することが多いような気がする。それ故にお約束の手拍子もまばらであるし、内容によっては幾分白けた雰囲気が蔓延することも、ある。
此度は、残念ながら後者の雰囲気が強かったのではあるまいかと思う。2度目のアンコールを待たずに席を立つ観客のいつに無く多かったこと・・・・・・。

第一部は、それでも幾分押さえが利いていた。所々にそれらしきトークを入れてはいたが、それだけに流されること無く、歌を楽しませることも、客の笑いを取るテンポもいつもの“エンターテイナー”たるさだまさし氏の面目躍如といったところであった。
しかし、第二部は、トークの半分以上が彼の事件関係の事柄に触れたものであり、笑いを取るトークもあるにはあったものの、そのことを早く切り上げたいような、事件への思いを時間に追われつつ語りたいような、そんな印象を受けてしまった。

氏が、此度の事件に心を痛めた・・・・・・否、深く傷ついたかは容易に想像できる。その感性が、“さだまさし”を“さだまさし”たらしめるものであるのも理解しているし、そんなさだまさし氏であるからこそ私もさだまさしファンであるのであろう。
しかし、コンサートの趣旨は35周年を寿ぐものであったのではなかったか?少なくとも、私は此度のコンサートを観て聴いて35周年を寿ぐ気には到底なれぬ。それならばいっそ、35周年記念という枠を外し、普通のコンサートとして、「命を考える」という副題でも付けた方がより深く“さだまさし”を愛し、共感し、課せられた重き宿題を深く考える縁になったのやも知れぬ。コンサートの終わり近くに演奏された重いテーマの歌に救われたなど、初めての経験であったのだから。

私は、生のままぶつけられた重い切ない感情を全て受け止めることなど出来ぬ卑小な人間である。故に、此度のコンサートを諸手を上げて賛意を示すことが出来ぬ。
泣いて嘆いている感情を刃に変えて振りかざすのは、これきりにして欲しい。今は、心からそう思う。
posted by daydreamer at 00:14| Comment(0) | TrackBack(0) | さだまさし | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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