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順番は多少前後したが、こちらが『ドルフィンポート』内にある『ミディ・ソレイユ』である。これは食事が終わった閉店後に撮影した画像故、営業中とは少々違った雰囲気になっているであろう。
さて。

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スタッフが居ない間を見計らって慌てて取った個室の画像である。何となく雰囲気だけでもつかんでいただけるとありがたいのであるが・・・・・・。
以前にも、別のレストラン(九州内にあらず、関東の然る店舗である)で個室をあてがわれたことは無い訳ではなかった。が、その折には個室を幾つかに小さく仕切り、そのうちのひとつを席として与えられたものであった。それでも充分過ぎる程の広さがあり、“個室”という贅沢な空間を存分に堪能したものであった。
しかし、此度は“14名様迄”と謳われている個室をそのまま用意して貰っていた。テーブルも、7〜8名は着席出来ると思しき楕円形のテーブルをそのまま使用していた。このテーブル、後にサーブを担当してくれた女性スタッフとの会話によると
「普段このテーブルは何人くらいが使うんですか?」
「そうですね・・・・・・多いときですと6〜7名様くらいでしょうか?」
「あ、そうなんですか!」
「はい。そうそう、お2人でご利用の場合、向かい合わせだと会話が遠いと仰るお客様が多いんでお隣同士で並ぶ様にお席をご用意してますね」
「それは、どちらの向かいですか?」
「この幅が狭い方の向かいになります」
「広い方ではなくて?」
「それだと“どちらの貴族様?”って状況になっちゃいますよ」
「そらそーですね」
・・・・・・というものである。そして、テーブルの上にちょこんと鎮座ましましているカトラリー・・・・・・。余りの場の贅沢さにこの私ですら少々足が竦んでしまったものである。何だか『ミディ・ソレイユ』に対してワルイコトをしているような気がして・・・・・・。
恐らく、私の予約は(8月中であった故に)かなり早く、その折には予約客も居らなんだのであろう。そして、その後貸切の要請が『ミディ・ソレイユ』に来て、已む無く私の為に個室を使用する羽目になったに違いない。
「このような状況になってしまいまして申し訳ありません」
「いえいえ、私の方こそこんな贅沢な場を用意して頂いて却って申し訳なかったかな、と・・・・・・」
Y総支配人とお互い恐縮し合いながら席に着いたものであった。
お絞りが運ばれ、手を拭いてメニューをじっと眺める。
この瞬間が、至福のときの始まりである。
メニューからふっと目を離した瞬間を見計らったように、傍らのY総支配人が口を開いた。