2008年11月26日

優しさと柔らかさの記憶

以前より、話は聞いていた。
故に、興味は尽きぬことであった。
が、何故かこれまでただの一度も私の帰国とは縁が無かった。これは、偏に帰国の日程を余りにも早く決めている為にイベントとの擦り合わせなぞして来なかったということに尽きるであろう。
しかし、今回然る事情により帰国を強行した結果、このライブとの日程が合った。これは僥倖とライブを組み込んだ予定を立てていた。

花火の後の『ジャックポット』に客が溢れ、慌てて
「こらあかん。一寸上でライブ見てくるワ」
「片付けちゃって良いですか?」
「あいよ。ジャンパー置かしといて」
・・・・・・このT姐さんとの掛け合いは双方慌てていた故に怒鳴り合いに近かったのではあるまいか。
ともあれ、早々に『ジャックポット』を飛び出して『ムーンシャワー』へと向かった。チャージ料を支払って店内に行くと、最前列の左側のテーブルには旧知の常連客Mさんが席を占めておられた。

昼酒として飲んだ焼酎がそろそろ効き始めてきた頃合いである故、そろそろアルコールは控えようかとウーロン茶をカウンターで貰ってMさんのテーブルへ行く。あれこれと話をしているうちに、もうお一方旧知のMiさんが帰国なさっていると知った。四方山話のうちにMiさんも店内に入ってこられ、席に着かれた。

奥土居美可さん(其の壱)フッと照明が落ち、スポットライトが舞台に注がれた。
今宵の歌姫である【奥土居 美可】さんの登場である。

ややハスキーな歌声で、様々な歌を歌い上げる。
私は寡聞にしてジャズの曲をほとんどと言って良い程知らぬので、紹介されていない曲は何を歌っているのかトンと見当がつかぬ。
それでも、奥土居さんの歌に浸りきる程に心地良くなる優しい雰囲気は充分に感じられた。

キーボード:田中さんギター:家原さん今宵のサポートメンバーはキーボードの田中氏とギターの家原氏である。お二方とも、地元のミュージシャンとして活躍なさっている方であるそうな。
このライブでは奥土居さんは穏やかな歌い方をしていたので、ちょいと主張が強いと演奏がヴォーカルを押しのけてしまいかねないと思ったものであるが、そのような杞憂は不要であった。流石にその辺りはプロ同士の阿吽の呼吸があるのであろう、優しい穏やかなヴォーカルにそっと寄り添うような演奏をも楽しむことが出来た。

星に願いをこのライブは2部構成である。
うち、1部のラストナンバーは「クリスマス・イブ〜ラスト・クリスマスMIX Ver.」、2部の途中には「星に願いを(When you wish apon a star)」が歌われた。
その際、ステージは彼の如くの雪に、或いは星空に見立てたようなライティングが施された。真逆に雪が降って来るような演出までは無かったが、奥土居さんの歌を聴きながらライトのひとつひとつを見ているとふと肩に雪が降る心地がし、屋内でありながら満天の星空を仰ぎ見る思いがした。

奥土居美可さん(其の弐)奥土居美可さん(其の参)奥土居さんの歌は、所謂ハスキーヴォイスである。が、従来私が聞いてきたハスキーヴォイスの歌手とは一線を画すような気がしてならぬ。
不思議に思い、考えてみた。
そして、思い至った。
私が聞いてきたハスキーヴォイスの歌手は、思い切り声に力を入れて歌う方々が多かったような気がする。だから、聴いていて力が入りそれ故に疲れ切ってしまうのだ。
しかし、奥土居さんはハスキーヴォイスでありながらゆったりと優しく歌うので、この方の作る優しさにリラックス出来るのであろう。

休憩中のテーブルでは違う表現をしたように思う。
が、此度ばかりは喜んで訂正をしよう。
奥土居さんの歌声で包まれるのは、何もかもをも隠し切ってしまうベールでは無い。
例えて言うならば、生まれたときに包まれた「お包み(おくるみ)」の優しい柔らかさに包まれていると言う方があの雰囲気を表現するのに相応しいであろう。

いてもたっても居られず、出口で追加のドリンクを精算する間に偶々いらしたご本人に東京でのコンサートのチケットを買える場所を聞いた(コンサートのことはライブ中のトークで披露された)。すると、丁度ご本人もチケットをお持ちであったので、これ幸いとお持ちのチケットを譲って頂いた。
12月5日(金)、原宿クエストホールでのコンサートである。
前日の12月4日(木)はさだまさし氏の35周年記念コンサートFinal(但しソロ・プレミアムコンサートが東京国際フォーラムで開催される)がNHKホールであるので、2日続けて近辺に通うことにはなるが、それが何程のことがあろう。あの優しさにまた出会うことが出来るのであれば何があろうと厭うことは無い。

私達は、他の客が出てしまうまでテーブルで話をしていた。その為、私が出入り口のレジで精算するときには同じテーブルのMさんとMiさんが席でお話をなさっている他には客は居なかった。また、精算待ちの客も居なかった。
良い機会であるとばかりに奥土居さんと少々話をした。

ライブ中に、
「佐世保観光大使として、東京で佐世保行きのツアーを組みたい」
という発言があった。拍手をすると、同席のMさんが
「拍手したってことは行くんですね?」
「まぁ、日にちが合えばですね・・・・・・」
「いやいや、行くんですよね!」
と・・・・・・。
その話をしていると
「出来れば100人位集めたいですね。それで、佐世保市長のところへも行って・・・・・・」
「集めるの大変そうですね」
「でも100人居れば市長のところへは行きますよね」
と、大層スケールの大きな話。実現すると確かに面白いのだがな・・・・・・。

また、東京でのコンサートの話の折には
「ここに東京からいらっしゃった方は居ますか?」
「・・・・・・」
「ほら、手、挙げて」
と、Mさん、ここでも五月蝿い。あーだこーだと言っている内に話題は次に移り、とうとうその場では意思表示をしそびれてしまった。尤も、その後でチケットはさっさと購入したので意思表示もへったくれも無い状況ではあるのだが。
で、チケットを購入した折に2日続けて近辺に行くと話したところ、
「じゃ、ウチに泊まる?ウチ、○○(都内某所)だから」
「いやいや・・・・・・」
余りの気さくさに顔が綻び、状況を思い起こして思わず苦笑したものであった。

そうそう、思い切り余談ではあるが、さだまさし氏の作った歌の中に、森川由加里さんが歌う「本当は泣きたいのに」という佳曲がある。さだまさし氏本人も、妹の佐田玲子さんも歌っている。
良い曲で、曲の雰囲気が一寸奥土居さんにも合うような気がする。
もしも機会があるのであれば、奥土居さんの「本当は泣きたいのに」も聴いてみたいと思ったものである。
posted by daydreamer at 23:37| Comment(0) | TrackBack(1) | 奥土居美可 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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