2007年02月13日

京都行きを振り返る

ここ数年、『城南宮』での「七草粥のお振る舞い」に日程が合うように京都へ行っている。・・・・・・が、これは来年をもってしばらく休止ということになるであろう。何となれば、再来年以降は「七草粥のお振る舞い」の日である2/11(祝)が週の半ばに来るので、連休にしていくことが出来なくなるであろうと思うが故である。

顧みるに、私の京都行き(関西行き)は、以前はもっと頻繁であった。2月にどうにか折り合いを付け、5月の連休に嬉々として夜行バスに乗り込み、秋の紅葉の時期に人を掻き分けて進み、年末にしみじみと酒を酌み、春はあまりの人出に断念し・・・・・・年に3〜4度程も通ったものである。
今考えると、それも故池波正太郎氏のエッセイに感化されてのことであるということがありありと解る。氏のエッセイには「食」にまつわるものが多々有り、中には『食卓の情景』シリーズとして刊行されているものも有るのである。故に、『志る幸』や『村上開新堂』などの氏のお気に入りのスポットが、今の私の行程に幾つも含まれているのである。

そのうちの『志る幸』は、最初に行ったときに親切にして貰った店員さんは既に居られぬ。女将やその娘さんの言によると、高齢により引退なさった(お辞めになった)とのこと。だから最早お会いすることも適わぬ。
それでも、私は未だに『志る幸』に通う。変わらぬ料理に会いに行く、という側面もあるが、私は基本的に“店に付く”客であるので、いつもの店のいつもの席で寛ぐのが好きな所為もあろう。

全く違う話で申し訳ないが、これは、最近では足がすっかり遠のいた都内の行きつけであったバーにも言えることである。
無論オーナーは変わらず(いや、共同経営であったひとりは既に手を引いているらしいが・・・・・・)店に居るが、バーテンダーは幾人も変わった。その中には、豊富な経験を持ち、様々なカクテルを楽しませてくれた方も居られた。が、その方も
「いつか独立する為にもっとたくさんの経験を積みたい」
とのことで他所に移ってしまった。それを聞いて後も、私はその店に通うことを止めなかった。その店に頻繁に通わなくなったのは、ひとえに足の状態が悪くなったのと仕事の状況が変わって息付く暇が無くなったのとハウステンボスに通い始めて資金に余裕が無くなったことに尽きる。
ハウステンボスの従業員にも、同じことが無いとは言えぬであろう。
いつか自分の店を持ちたいと思うことは、飲食業に従事する方々の決して少なくない人数が持つ希望であるそうである(無論全員では無い)。実際、それに類することを聞いた記憶が無い訳ではない。そうでなくとも、様々な理由から店を去る方々も出ることであろう。
リストラその他の個人の希望ではない理由による従業員の変更は当然のこと望ましいものではない。これは寧ろ避けるようにせねばなるまい。が、何時までも(客の我儘などにより)個人の意思を無視して店に縛り付けるような真似も避けるべきであると思われる。・・・・・・話が随分逸れてしまった。閑話休題。

今でこそ、ハウステンボスに過剰とも思える頻度で帰国し、ハウステンボスに必要以上に肩入れしている状態であるが、私は元々京都の寺を巡り、境内に佇み、史跡の傍で今に残る古人の息吹を感じるのが好きなのである。だからこそ今でも京都に行く機会を作り、古い建物の傍でしばし黙考し・・・・・・唯、物思いにふけるのである。
無論、京都と言えども古き良き場所ばかりではなく、繁華街もあり、いかがわしいと思われる場所も確かにある(『志る幸』など風俗店の間に埋もれているかの如くに見えるときもある)。それでも、すっかり変わり果てて昔日の面影など見るべくも無い東京よりはずっと昔の日本を振り返ることが出来る場所であると思われる。
それ故に私は京都行きを止めることは無いであろう。その為にハウステンボスに帰国する回数が減ることになっても。
posted by daydreamer at 23:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 京都散策 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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