2007年06月28日

移り行く、されど、変わらぬ愛すべき・・・・・・(其の拾)

カウンターに戻り、グラスに残った飲み物を呷る。
最後の飲み物は、紅茶の味が濃厚にしていたことだけは覚えている。

そこで、何時からかカウンターに座っておられた方々(恐らく常連の方々であろう)と、ひと言、ふた言、短い言葉で会話を交わす。
■■から来ている、と言うと、矢張り何故かと問われたものであるが
「ゆっくりしたくてこちらへ来ているんですよ」
と言うと、
「そうだよな。やっぱりここは大人の場所だからな」
との言葉を頂いたものである。

やがて、閉店時間になる。
店内の客がぱらぱらとレジに向かい、店を離れる。
頃合いを見計らい、Tさんが伝票を手にこちらへ来てくれた。
そこで、会計を済ませる。
Mさんは、
「じゃ、また」
と、ひと足先に店を出られた。
翌日の船の時間を尋ねられたので訝しいと思っていたのであるが、翌日、案の定・・・・・・。
(今回驚かされたのは私では無かったが)

Tさんが釣銭を持ってこちらに来たので
「Tさん」
「はい?」
「ネタ、返して」
「あー!忘れてた。ウチのオブジェと化してましたよ」
と、笑う。
・・・・・・何かと言うと、この日『ニモニック』で購入した“私の”「ミニポスター」である。入店直後にTさんに見せると、あろうことかそれを店の棚(カウンターの出入り口のところにある、煙草を並べてある棚である)に飾ってしまっていたのである。
尤も、今迄散々昔の『るるぶ』で苛めてきたので、今日位は晒し者になっても良かろう(どうせ誰も気が付かぬであろう故・・・・・・)と放っておいたのであるが、流石にそれを置いたままにするのは忍びないので取り返したのだ。

カウンターの方々も既に店を離れた。
「ミニポスター」を仕舞い、身支度も済んだ。
最後にAちゃんともう1度話がしたいものだが・・・・・・と見ると、こちらは限が付かなかったようで、未だルーレットの前に客が居る。
これでは、幾ら最後とは言っても引っ張り出すわけにも参らぬ。
「ありがとうございました」
というTaさん、Tさんの言葉に送られ、海側の扉へと向かう。
階段に足を掛けたところで、ルーレット台のAちゃんに向かって手を振る。
こちらに気付いたAちゃんに、もう1度大きく手を振る。
名残を惜しみ、心を残しながら。

誰かの言葉や 時代の嘘で
その微笑やこころを 曇らせぬよう
君は君らしく 生き抜いてくれ
僕は僕のとおりに 歩いてゆくから
ON THE WAY
 僕等はいつでも 道の途中
ON THE WAY
 力の限りに 時の流れを生きて生きて

さよなら また会う日まで
さよなら 君に幸あれ

さよなら 君に会えてよかった
さよなら 君が好きでした

(さだまさし「道の途中で(ON THE WAY)」より)

夏の短夜を惜しみながら、オレンジ広場のデッキを歩く。
そして、ホテルに戻り、『ヴィノテーク』で締めの2杯。
話題は、今迄過ごした『カフェ・デ・ハーフェン』のこと。

『カフェ・デ・ハーフェン』が、リニューアルオープンして早1年余り。
創業時のスタッフは、これでTさんひとりとなったが、それでも、1年かかって5人で(・・・・・・と言っても店長Naさんはあちこちを行ったり来たりしていたので実質は4人で)作り上げた作り上げたあの空間は、例え人が変わっても容易に変わるものでは無い、と改めて知らされたような気がした。
私とて、確かにスタッフに馴染みが居たのが訪れる切っ掛けであった。
そして、この店に入り浸る訳を
「安いから」
「どれだけ飲んだくれても心配無いから」
と言い続けてきたが、それだけで開店直後から閉店ギリギリまで居座るなどということはすまい。

結局、私は『カフェ・デ・ハーフェン』が好きなのであろうな。
・・・・・・言葉にしたことは一度も無いが。

いやはや、それにしても、今回ばかりは似非ライターが自分にとり憑いたかと思ったものである。名残を惜しんで書いていたら、言葉が何時までも切れなくなってしまい・・・・・・。
(尤も、奴も未だ健在(あちこち悪いのは私と同様であるが)であるので“とり憑いた”などと申せば烈火の如く怒鳴り散らすことであろう)
真逆に此れ程迄に長い文章を書くとは思いもよらず、自分で自分に驚いているところである。


最後に、ここまで駄文にお付き合いくださったみなさんへ感謝を申し上げる。
今回は、このような長々とした駄文に最後までお付き合いくださり、有り難うございました。
posted by daydreamer at 03:49| Comment(0) | TrackBack(0) | Cafe・De・Haven Story | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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