2007年06月28日

隠れ家への回帰(其の弐)

飲みながら、また話を始めた。
「この間ホテルのバーを見てきたんですけどね」
「はい」
「今のホテルバーって、ラウンジ形式になってるところが結構ありますよね」
「あぁ、そう言えばそうですね。純粋なバーになってるところの方が少ないかもしれませんね」
「ああいうのを見てるとですね、これからのバーは“プラスアルファ”を入れていかないと生き残っていけないような気がするんですよ」
確かにそうかも知れぬ。
昨今、ホテルバーのみならず、街中のバーですら“プラスアルファ”を売り物にしているところが結構多い。何せ私の嘗ての行きつけ『S』も実のところイタリアン・ダイニング・バーであるし、その近辺(ということは六本木周辺である)で最近見るのもダーツ・バーやらエアガン・バーやらの飲む以外のオプションや、監獄バーなどの内装や雰囲気に凝った場所があちこちで散見される。片や老舗中の老舗であった『もぐらのサルーテ』のような正統派バーが閉店に追い込まれているところを見ると、最早バーのみの機能では生き残りは難しいのかも知れぬ。
尤も、ことハウステンボス内では(これは私の偏見によるものかも知れぬが)バーらしきバーはここ『ヴィノテーク』のみである。『シェヘラザード』や『グランキャフェ』は、どちらかと言うと古き良き時代の「クラブ」を思い起こさせるような雰囲気を持つし、『オークラウンジ』は文字通りラウンジ、『カフェ・デ・ハーフェン』は一応カジノ風バーであるし、『ムーンシャワー』は未だにライブハウスのイメージが強いのであるから、ある意味『ヴィノ』は貴重な存在やも知れぬと思わぬことも無い。

「そう言えばですね、一寸前に、六本木でエライ目にあったんですよ」
「どうしたんですか?」
「前に行きつけだったところに久し振りに行ったら貸切だったんで、初めての店に入ったんですね」
「はい」
「そしたら、“サッパリした甘く無いカクテルをください”ってお願いしたんですけど、出てきたのがオレンジたっぷりの「ファジーネーブル」で」
Iさん、心底呆れた顔をして
「それ、店間違えたんじゃないですか?」
「でも、看板にはカクテルが最初に書いてあったんですよ」
「その店がですか?」
「そうです。で、挙句の果てに“ウチはハードリカーが得意で”って言われましてですね・・・・・・」
「それはまた・・・・・・」
「んで、私ウイスキー飲めないんですけど(『ヴィノ』のお2人も私が赤ワインとウイスキーを苦手としているのはご存知である)、お茶濁すつもりでウイスキー飲んでたんですよね」
最早Iさん、言葉も出ずに苦笑い。

「昨日、『ハーフェン』のMさんが異動したそうで『グランキャフェ』に行ったんですけどね」
「誰ですか?それ。一寸体格のいい奴かな?」
「いえいえ、一寸ヒョロッとした感じの如何にも“田舎のおニイちゃん”的な雰囲気の方で」
「そうなんですか?誰だろ??」
「ま、その方がいらっしゃるってことで、『ハーフェン』のバイトのコが『グランキャフェ』に連れてってくれたんですけどね。あそこ、高いですよね」
「まぁ、ね。あの店は高級感が売り物ですからねぇ」
「って言っても、流石に「スプモーニ」1杯で¥980ってのはね・・・・・・」
「でも、ここでも込み込みで¥1,158位で・・・・・・あ、そうか」
Iさん、『ヴィノテーク』がホテルバーであるのを忘れていたようである。ホテルバーの場合、単価にサービス料10%が加算され、それに消費税が付くので、実際の単価は思ったよりも安いのである。

ここで、『グランキャフェ』の「M&Cローズ」の話もする。それも、前日撮ったデジカメの画像と共に、である。
が、この話までしてしまうと長いので、これは後程画像と共に書かせて頂くことにする。

短い時間であるが、話は尽きぬ。
尤も、これは早い時間であったが故の“貸し切り状態”であったので出来たことやも知れぬ。
「あ、ご主人がいらっしゃいましたよ」
とのIさんの言葉。振り向くと・・・・・・。
posted by daydreamer at 23:48| Comment(0) | TrackBack(0) | Vinotheque Story | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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