2007年07月01日

隠れ家への回帰(其の参)

・・・・・・入ってきたのはNさんであった。
(この方が何時からワタシの“ご主人”になったのやら・・・・・・たらーっ(汗)
「どうも昨日は申し訳ありませんでした!」
と、深々と頭を下げるNさん。
こちらは
「いえいえ・・・・・・」
と、曖昧な笑みを浮かべて茶を濁すばかり。

Nさん作「オリジナルカクテル」其の壱ともあれ、早速Nさんもカクテルを作ってくれた。が、揃え出した材料を見たIさん、私の耳元で
「オレンジ使ってますよ」
と、耳打ちする。
(これは、先にしていた「甘くないカクテルを注文して「ファジーネーブル」が出てきた」という話によるものであると思われる)
「・・・・・・別にいいですよ。甘くなきゃ」
Nさんとて、私が甘いモノ嫌いであるのは百も承知(そして甘いカクテルを飲み始めたときはしっかりと酔っ払っていることも承知)なのである。故に、未だ早いこの時間、甘いカクテルなど出す筈もあるまい。
始めにベースとして用意したのが「バカルディ」であったが、
「Nさん、最初のカクテルに「バカルディ」のゴールドを使いましたよ」
「えっ?本当に?!」
とNさんは慌て、急いでウォッカを取り出す。

・・・・・・ということで、出てきたのがこちらのオリジナルカクテルである。
「えーと、これは?」
「ウォッカとオレンジリキュールとオレンジジュースと・・・・・・甘味はクランベリーなんかで押さえましたオリジナルです」
と、言う。
飲んでみると、フルーツの爽やかさは濃厚に出ているが、甘味はしっかりと押さえられていて殆んど感じられぬ。
「あ・・・・・・甘くない。これ、美味しい」
と、思わず口にしてしまった逸品であった。
シェイカーの蓋部分に残った“味見用”のひと口を、NさんがIさんに押し付ける。Iさん、これを口にして驚いたような顔をする。どうだどうだとばかりに胸を張り、Iさんの方へにじり寄るNさん。そっぽを向き、あらぬ方(カウンターからの出口)へと逃げるようにじりっ、じりっと足を進めるIさん。私は思わず笑い出してしまい、
「2人見てると面白いなぁ!」
「“漫才バー”ですから」
と、澄ました顔でIさんが答える。
漫才バーね・・・・・・成る程、これがこちらの“プラスアルファ”という訳か。(←一寸違う様な気もしないでは無いが・・・・・・あせあせ(飛び散る汗)

飲む前に、写真を撮った。
この写真を見ながら、話を始めた。
「フラッシュ焚かないとカクテルの色が綺麗に出ないんですけどね、フラッシュ焚くと周りが白ッ茶けたような感じになるんですよね」
と、画像を見せる。
「どれどれ・・・・・・あ、成る程。難しいですね」
と、Iさん。
こちらに掲載した画像でもお解りであろう。Iさんのカクテルはフラッシュを焚かないで撮影した故、全体が赤みを帯びてハッキリと色は出ておらぬ。が、カウンターの様子が写り、雰囲気を出すには良い画像となっている。Nさんのカクテルはフラッシュを焚いて撮影した故、カクテルそのものは良く写っている。が、背景が真っ暗になってしまい、雰囲気自体が今ひとつつかめぬ状態である。
どちらが良いかは私には分からぬ。料理やカクテルなどを“のみ”紹介するには勿論フラッシュを焚いた画像の方が良いのは自明の理であるが、このブログのように取り留めの無い話を書く場合にはあまりカクテルばかりを強調してしまうと全体の雰囲気を見失ってしまうような気がするので・・・・・・。

それはさておき。

「Na君、ここ6月で辞めるんですよ」
「は?Naさんもですか??」
と、ここで驚く話を聞かされる。
(この“Naさん”は、『カフェ・デ・ハーフェン』の前店長である)
「そうなんですよ。で、佐世保市内に店を開くそうで・・・・・・」
「佐世保市内って、確かここにいらしたSさんもお店を持ってるんじゃ?」
「はい。ですから佐世保市内が“元テンボスの従業員”だらけになりますですよね・・・・・・」
私もこれを聞き、思わず絶句。
他に店を開くところは無いんかい?
・・・・・・と、この話をしていたら、ひょんなことから愚弟の話をすることとなった。
「弟も転職組なんですよ」
「そうなんですか?」
「ええ。大学を出て就職したのは良いんですが、何せ給料は安いしボーナスも全く出ませんでしたし」
「・・・・・・それ、言わないでくださいよ」
「?」
「ウチもです」
と、Nさん。
悪いことを言ってしまった。これは、自分のボーナスから何とか工面して近々帰国をせねばならぬであろうか?
「う〜ん、でも、状況が一寸違うかなぁ・・・・・・奴の場合、給料を貰いに行った先でエライサンから「○○君、早くここ辞めた方が良いよ」って言われてましたしね」
「そんなこと言われたんですか?」
「ええ。で、素直にそこ辞めて、アメリカに一寸留学して、今は語学関係の仕事をしてますね」
「あ、英語を生かして」
「まぁ、そういうことになりますね」

「でも、先日の「チューリップ祭」のときは結構お客さん来たでしょ?」
「そうですね。あの時期にお客様がいらっしゃらなかったら、ここ、どうしようもないですからね」
「でもね・・・・・・ワタシ、普段殆んど『トラベルマンコレクション』のTシャツ着てうろちょろしてますでしょ?だから、何か勘違いされたんだかやたらと写真撮影を頼まれましてですね・・・・・・」
「いや、それは頼みやすい雰囲気なんじゃないですか?」
「そんなモンですかねぇ」
「そうでしょう。僕なんかもこの恰好(『ヴィノテーク』従業員のユニフォーム)でしたら頼まれることもありますしお断り出来ませんけど、私服で急いでるときは声をかけられることもありませんから」
「成る程ね」

「ま、でも、ここも外国のお客さん増えましたよね」
「そうですね。こちらにもよくいらっしゃいますね」
「そういうときって、何語を使うんですか?」
「大体英語で通じますよ」
と、これはIさん。
「中国語とか、韓国語とかじゃなくて?」
「あちらの方って、大体日本より語学教育がしっかりしてるんですよ。それに、ここに来る位の方はそれなりの教育を受けた層の方が殆んどですからね。英語で不自由ないですよ」
そう言えば、『カフェ・デ・ハーフェン』のTさんもアジア系であろうお客さんに英語で対応していた、と思い当たった。
「ま、僕は英語も日本語も不自由ですけどね」
と、要らぬ口を挟むNさん。
「・・・・・・たらーっ(汗)
posted by daydreamer at 19:44| Comment(0) | TrackBack(0) | Vinotheque Story | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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