2007年08月01日

新しき顔を迎えて(其の壱)

今回のハウステンボスへの帰国は、本当に急遽決めたものであった。
・・・・・・というのも、今年の夏は一昨年同様に多忙を極めることが早くから予想された為、真逆に“夏の帰国”が実現するとは思いも寄らなかったのである。
が、もっと早くから予定していた『夏 広島から』が仕事の都合でキャンセルの憂き目に会い、となると何処にも今年の旅行の予定が無くなる為にそれも寂しく思ったので、前回の帰国の直後に、ようよう休みに出来る7月最後の土・日での帰国の予約を入れた。

その為、今回の予約は稀に見る取り難さに直面した。
先ず、何時もであれば何とか取れる“常宿”の部屋が満杯であった。故に、カスタマーズ・コンシェルジュに無理を言って奔走して頂いた挙句、ようやく『ホテルヨーロッパ』の部屋を確保して貰った。
そして、飛行機の予約も困難を極めた。何しろ夏休みの真っ最中である。何時もの朝の長崎行きはキャンセル待ちを掛ける猶予すら無かったので、やむなく夕方発の飛行機を取った次第であった。
お蔭で地元に居る間から暇を持て余し、銀座で買い物をしたり幾つかの駅を回ってJRが企画している「ポケモンスタンプラリー」のスタンプを集めたりなどしながら時間を潰し、飛行機に乗り込んだ。
長崎空港に着いたのは17:40。これでは、高速船はとうに便が無くなっているしバスを待てば到着時刻はとんでもなく遅くなることは必定である。そこで、タクシーを飛ばした。高速道路を使って一刻も早く、とハウステンボスに向かったのであるが、それでも到着したのは18:30を少し回っていた。
『カナルクルーザー』でユトレヒトへ向かい、降りたところで喉の渇きを覚えた。ここからならば、何時もの『カフェ・デ・ハーフェン』が近い。
そこで、『カフェ・デ・ハーフェン』へと向かうことにした。こちらにはテイクアウトのドリンクがあるので、取り敢えずそれを飲みながらホテルにチェックインし、再度入店すれば良いと思ったのだ。

てくてくと『アムステルフェーン』へと向かうと、入口付近の屋台の傍になにやら見覚えのある人影があった。近付いてみると、『ハーフェン』へ異動したバイトのS君の後姿である。おどけながら歩くS君の後ろに付くように歩を進め、『ハーフェン』の入口付近で立ち止まったところで
「暇そうだねぇ、S君」
驚く素振りも無く、くるりと振り向いたS君、
「いや、これからっスよ」
「あ、そ」
「じゃ、中にどうぞ。それともテラスですか?」
「うんにゃ、テイクアウトで先ず貰うワ」
「え?中に入っていかないんですか?」
「今着いたばっかりだもん。取り敢えずテイクアウトで何か貰って、チェックインして荷物置いたらまた来るよ」
「はい、じゃ、取り敢えず中に」
・・・・・・客は未だひとりも居なかったように思う。

「いらっしゃいませ」
と、迎えてくれるのは、紅一点となったバーテンダー&ディーラーのTさんである。
「はい、どうも」
「あ、こんばんは」
と、店長Taさんも顔を見せる。そして、カウンターの中には見慣れぬ顔もひとり。
「今日○○さんが来るの知ってましたよ」
「◇◇さんだろ」
「あ、判りました?」
とは、Tさんとのやり取りである。Tさん、こう言いながらテラス側の出口から外に出て行ってしまった。
「どうぞ席に」
と、Taさんに勧められはしたが、抱える大荷物が最早肩に食い込んでくる。
「いやいや、チェックイン未だなんですよ。喉渇いたんで取り敢えずテイクアウトで何か頂いて、荷物置いてからまた来ますから」
「あ、そうですか。では、甘いのにしますか?」
「・・・・・・甘いのは止めときましょうね」
「じゃ、サッパリしたので」
と、Taさん、新顔に何か言い、程無くプラスチックカップに入った「ジントニック」が出てくる。それを持ち、さあホテルに向かおうかというときにTさんが店内に戻ってくる。
「あれ?○○さん、行っちゃうんですか?」
「あのね・・・・・・この大荷物が見えんとや?アタシは今着いたの」
「あ、そうなんですか。お帰りなさい」
「只今・・・・・・って、何でや!」
双方、思わず吹き出す。

テイクアウトの勘定は、Taさんの計らいで
「こちらに来たときでいいですよ」
とのことであったので、「ジントニック」の入ったカップを持って大荷物を肩に掛け、『ホテルヨーロッパ』へと向かう。フロントに行ってチェックインの手続きをすると(今回は意外にも時間のかかるチェックインであった。お蔭でフロントに寄りかかりながら飲んでいたドリンクが待っている間に空になってしまったのはまた別の話で・・・・・・)、部屋に案内されるや否や荷物を解いて必要最小限の品を持参の小さいバッグに入れ、それを肩にエイヤと掛けて再び『ハーフェン』へと向かった。
posted by daydreamer at 21:59| Comment(0) | TrackBack(0) | Cafe・De・Haven Story | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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