2007年08月10日

新しき顔を迎えて(其の漆)

・・・・・・目覚めたとき、既に他の客は見えなかった。僅かに、ルーレットに興じる人影があったばかりである。
(ちなみに、この折のディーラーはTさんが務めていた)
ふと、携帯を手元に引き寄せて時間を見た。
唖然とした。
ブラックジャックを終えたときからきっちり2時間が経過していたのである。
「こんなうるさい中、よく寝られましたねぇ!」
S君が、呆れたように私に声を掛ける。そのときのS君、間もなく閉店とあって、H君と並んで洗い物をしていた。
「うん・・・・・・そうね・・・・・・」
と、こちらは未だ夢の中。
「○○さん、ピクリともしませんでしたよ」
「そう?」
「はい。あんなに音楽がガンガン鳴ってたんですけどね」
そう言えば、短時間とはいえ、彼の如く熟睡したのは久し振りのことであった。

最近もそうであるが、この頃、どうもよく眠れぬことが多い。人にあれこれ聞くままに照明を段階的に落としたり、ぬるめの風呂にゆったりと浸かったり、寝る前に喉を潤すのを控えてみたりするのであるが、それでもかっきり2時間毎に目が覚める。そして、目が覚めた後は、どう頑張っても寝付くまでに1時間以上の時間を必要とする。故に、慢性の睡眠不足になり、何かの拍子に意識を失うかの如く眠ってしまう・・・・・・「電池切れ」と称する所以である。
尤も、「電池切れ」を起こすのは、安心が出来て寛げる場所に限られる。例えば職場などでは、立っては居れぬ程の疲れを覚えても「電池切れ」を起こしたことは、嘗て無い。・・・・・・ということは、『カフェ・デ・ハーフェン』は、自宅並みに寛いで我儘を言うことが出来る貴重な場であるとも言えるであろう。

化粧室に立ち、勘定を済ませる。何だかんだと飲み続け、300$(¥5,000)のチップまでもを購入したのであったが、それでも勘定は5桁には僅かに届かなかった。1度で良いから、この“安過ぎる”とあちこちで称されるバー『カフェ・デ・ハーフェン』で5桁の勘定を払ってみたいものである。これは、次回の10月の帰国での課題であろう。

荷物を持ち、半ばフラフラになりながら出口に向かう。すると、ルーレットのベルの音がはたと止み、Tさんがトコトコッと駆けて来た。
「○○さん、大丈夫ですか?」
「多分。もう、寝るね」
「はい、お休みなさい」
そのまま、ホテルに戻って就寝。

それにしても・・・・・・今回は随分と心配を掛けてしまったものであった。これについては、重々反省をしている。
あれから、またも粥とうどんの日々を過ごした。まだ薬は手放せぬが、胃の痛みは幾らか治まってきたので、現在は普通食に切り替えている。熟睡出来ぬ日々は相変わらずであるが、それでも、以前より、眠りの間隔は徐々に長くなって来たように思う。
次の10月の帰国の際には、ゆっくりと心配を掛けぬように飲まねばならぬであろうな。・・・・・・と言っても、深酒の度合いは2月の“記憶を無くした”京都の方に軍配が上がるような気がするのであるが。
posted by daydreamer at 22:51| Comment(0) | TrackBack(0) | Cafe・De・Haven Story | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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