2007年10月17日

やさしさの、ひととき(其の弐)

『アムステルフェーン』前を通り過ぎ、そのまま自転車で『パサージュ』へと向かい、『グリッター』で用事を済ませると、時刻は既に18:00を回っていた。
この日は、19:00より「星空&夜景クルーズ」の予約をしてある。これが終わるのは20:00に近い時刻である為、ぼやぼやしていると夕食を摂り逸れる。が、昼に食した『ロード・レーウ』の「チーズフォンデュ」が未だ腹の中に残っている心持がする。

そこで、いつものことながら『カフェ・デ・ハーフェン』で何か軽く腹ごしらえをすることにした。
自転車を『アムステルフェーン』の入口に付け、そのまま中に入って『ハーフェン』のドアをくぐる。
「いらっしゃいませ」
の声で、迎えてくれたのは店長Taさんである。オレンジ広場のステージは、今やたけなわの盛り上がりを見せており、その所為かテラス席の方が満杯で、バイトの面々はテラス席のあちこちを飛び回っていた。
「こんばんは」
「今日は、何に致しますか?」
「そうですね・・・・・・この後クルーズの予約が入ってるんで、何か軽いものを。あと、軽く食べて行きたいんですけど」
「畏まりました。食べ物は何にします?」
「そうですね・・・・・・」
と、フードメニューを引き寄せてしばし思案にふける間に、テラス席の注文を携えてバイトのH君が店内に入ってきた。
「あ、こんばんは」
「はい、どうも。久し振りだね、H君」
八重歯を覗かせ、ニコッと笑うH君。そのままオーダーを通し、先ずはビールを注ぎに掛かった。Taさんもチップスや枝豆を手に、奥から出てくる。私も、軽めの夕食として「生ハムサラダ」を
「ドレッシング少なめで」
と、注文した。

10.6「生ハムサラダ」・・・・・・ということで、出てきたのがこちらの「生ハムサラダ」。玉葱のマリネを中に盛り、その上にこれでもかとばかりに生ハムが乗せられてある。
以前これを食した折には、ドレッシングの油がしつこいと感じてしまった私であるが、今回は申し訳ばかりのドレッシングにして貰ったので、生ハムやマリネをダイレクトに味わうことが出来て満足したものであった。これは、今後もこの注文でいきたいと切に思ったものであった。

10.6「スプモーニ」そして、このときに一緒に出てきたのが、この「スプモーニ」である。
少々塩気の強い生ハムや酸味の効いたマリネを、この「スプモーニ」が上手い具合に中和し、双方の味を引き立てあっていたものである。

「スプモーニ」と「生ハムサラダ」を食し始めた頃、再度H君が店内に入ってくる。
「そう言えばさ、今日はS君いないの?」
「S先輩ですか?今日は19:00頃からの出勤です」
「あ、そうなんだ。いえね、この間S君にコレ見せるって約束しててね・・・・・・」
と、またも出したのは例の『るるぶ』。Tさんの若かりし頃の写真が掲載されているアレである。
折角なので、該当のページを開いてH君に見せる。
「・・・・・・これ、誰だか判りませんね」
「もう7年も前の写真だからねぇ。ま、よく見ると目元なんかは確かにTさんだって判るよ」

取り敢えず写真を見せたところで、何となく背筋にゾクリと来るものがあり、急いで『るるぶ』をしまう。ひと息、ふた息置いたところで、思いもよらず当のTさんが店内に入ってきた。
「あ、○○さん!“後で来て”って言ったじゃないですか!!アタシ、今日は『パロット』の助っ人なのに」
「どうせまた来るよ。これから私、クルーズあるし」
「あ、そうなんですか?」
「そうそう。今は一寸夕食を貰いに来ててね」
「これですか?こんなんじゃ夕食にならないじゃありませんか」
「(どこかで聞いたような台詞を・・・・・・)ま、今日は昼に一寸食べ過ぎてるからね、こんなもんで丁度良いかな、って」
「そうなんですか」
「うん」
どうやら『パロット』で足りないものを取りに来たかの如くのTさん、慌しく必要なものを揃えると
「じゃ、本当にまた後で来てくださいね」
と、『ハーフェン』を急ぎ足に出て行く。
「珍しいね。『パロット』なんて」
「いや、『パロット』には結構応援に行きますよ」
と、これはTaさん。
「・・・・・・って言うかさ、私がいるときには『パロット』営業してるの見たこと無いんで」
「あれ?そうですか??」
「そらそーよ。私、そうしょっちゅう居る訳じゃないでしょ?関東から来るんだし」
幾ら何でもそれを忘れている訳ではあるまいな。

あれやこれやと話しつつ飲みつつ食しつつ・・・・・・目の前の食べ物と飲み物が無くなったのは、18:30を少し回った頃である。
「じゃ、一旦クルーズに行って来ますね」
「はい、じゃ、後でお待ちしております」
「で、お勘定は?」
「後で結構ですよ」
「そんなコト言って、私が踏み倒したらどーすんのヨ」
「ま、大丈夫でしょう。そんな心配はしてませんよ」
相も変わらず涼しい顔で太っ腹なことを言って、本当に私が踏み倒したらどうする積りなのであろう・・・・・・たらーっ(汗)
posted by daydreamer at 22:35| Comment(0) | TrackBack(0) | Cafe・De・Haven Story | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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