2007年12月13日

ペース配分・・・・・・(其の壱)

真逆作ることはあるまいと思っていたカテゴリ「Amstelveen Story」である。

・・・・・・というのも、私の場合『ホテルデンハーグ』の『ヴィノテーク』に加え、『ジャックポット』(旧『カフェ・デ・ハーフェン』)や『グラン・キャフェ』にもそれぞれ馴染みのスタッフが居り、挨拶がてら顔を出しているとそれだけで夜の時間が無くなってしまうので、他に行くことなどあるまいと思っていたのだ。
が、ふとした弾みで『パロット』へ顔を出して馴染み(?)が出来てしまった。また、イベントの折など『ムーンシャワー』にも行くとなると、ナイトスポットである『アムステルフェーン』を回るだけでいっぱいいっぱいである。
少々心情的な関係で『ヴィノテーク』には当分足を向けることも出来まいなぁ・・・・・・と思っていた矢先であるので、この状況は嬉しい反面少々気忙しい。現に、今回もちとペース配分を狂わせてしまった為に然るスタッフをやきもきさせてしまったのであるから。

それでは、その“やきもきさせた”夜の話をしてみよう。

『パレスハウステンボス』後庭ライトアップ今迄は飲んだくれていた為に見ることすらなかった『パレスハウステンボス』の夜景を撮影し、そのまま借りていた自転車を“終日”から“オーバーナイト”へとスライドさせ、『アムステルフェーン』に着いたのは18:00を少し回ったところ。取り敢えず、と向かったのは、ご存知『ジャックポット』である。この後18:30よりアレキサンダー広場にて「ゴスペルライブ」が開催されるので、その前に少々アルコールなど引っかけて体を暖めようと思ったのだ。

ふとテラス席を見ると、新人バイトのSa君が椅子を並べ替えている。
(はて、寒いのにテラス席まで用意するのかしらん?)
と、訝しく思いながらも店内へと歩を進める。
ひとりカウンターに立ち、
「いらっしゃいませ」
と私を迎えるのは、店長のTaさん。
「今日は女王様は休みです」
「うん、昨日聞いた」
既に半年ばかりの付き合いになり、最早双方共に遠慮の欠片も無いやり取りが始まる。ちなみに“女王様”というのは、お察しの方もあろうがこれまたご存知の“T姐さん”のことである。
(この日は店長Taさん(最近はI君と呼ぶことのほうが多いが)にバイトのS君とSa君が出勤で、“女王様”ことTさんとバイトのH君が休みであった。そして、このときS君はアレキサンダー広場の屋台に居たので、必然的にTaさんとSa君が店内を切り盛りしていたのである)
「日曜日に休みたくない!ってずっと言ってたんですけどね」
「しょーがないよ。アレも一応主婦だもん」
そこへ、先程外の椅子を整理していたSa君が帰ってくる。
「あ、いらっしゃいませ」
「この寒いのにテラス席オープンすんの?」
「いえいえ、椅子がバラバラになってたんで並べ直してただけですよ」
「テラス席には期待していません」
と、Taさんも口を挟む。
それはそうであろうな。真冬の最中に。
「それにしても、今日はヒマでしょうね」
「そりゃそうだろうね。日曜日だし、明日は平日だからフツーは仕事あるし」

「ところで、今日は何にします?」
「うん、これからゴスペル見に行くんで、何か軽いものを」
「お食事は済まされたんですか?」
「ううん、食べてないから、後で来たときに何か貰おうかな」
「畏まりました」
Taさん、取り敢えずのカクテルを作り、出す。手が空いたと思しきSa君が傍らに立ったので、話しかける。
「そう言えばさ、Sa君は何か作らないの?」
「僕は作らないですね」
「何か作ればいいのに」
「いやぁ・・・・・・」
と、頭を掻くSa君。・・・・・・まぁ、8月に入ったばかりであるから、メニューのカクテルを覚えていくのもまだまだこれからであろう。取り敢えず、ビルドのカクテルに手を付け始めたばかりのようであるし。
「○○さん、この「ジャングルファンタジー」っての飲みました?」
「飲んで無いけど、これ、何?」
「バナナ(リキュール)とパイン(ジュース)です」
「げ!」
「・・・・・・って思うでしょ?ところが、これが意外と合うんですよ。滅茶苦茶甘いですけど」
「・・・・・・アタシじゃ悶絶しそうだな・・・・・・」
「で、僕、お客さんによく“お勧めは?”って聞かれるんですけど、あれ、難しいですよね」
「そうだろうね、好みもあるし」
「だから、そういうときは僕の好きなのを勧めちゃうんですけど・・・・・・」
「ま、良いんじゃない?それが一番無難だワ」
「ですよね」
このSa君、意外と言うか当然と言うか、割合に探究心が強いようである。聞けば、メニューに載っているカクテルも7〜8割方は味見をしたのだそうな。
「味が解らないとお客さんに聞かれたとき答えられないじゃないですか」
「ま、そうだね」
「だから、合間合間に味を見て覚えるようにしてるんですよ」
頼もしいバイトが入ったものである。同じバイトといってもH君には未だこの役割をさせる訳にはいかぬ(何せ奴は未だ未成年である)ので、Sa君には頑張って欲しいものだ。何せS君が今年いっぱいで(一応)辞めることになるのであるし。とは言っても、繁忙期には呼び戻されることになっているそうであるので、S君ともこれきり会えぬことになるとはどうも思えぬのであるが。

流石に短い時間である。慌しく、あっという間に「ゴスペルライブ」に行かねばならぬ時刻になってしまった。
「じゃ、一寸行ってくるね」
「はい、行ってらっしゃい」
「ところでさ、バッグ重いから置いてっていい?」
「いいですよ。貴重品はありますか?」
「うん、財布入ってる」
「判りました。気を付けて見てます」
「んじゃよろしく〜」
と、コートを引っ掛け、そのままアレキサンダー広場に向かう。
圧巻の「ゴスペルライブ」を堪能した後、同席したOさんとKuさんとの間で『ムーンシャワー』のゴスペルライブの同席を約し、再び『ジャックポット』へと戻る。
posted by daydreamer at 00:09| Comment(0) | TrackBack(1) | Amstelveen Story | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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