2007年12月14日

ペース配分・・・・・・(其の弐)

戻ってみると、『ジャックポット』には2組位の客がテーブル席に座っていた。どちらも既にテーブルの上には何某かの飲食物が出ており、TaさんとSa君は何れも待機状態であった。
「只今」
「あ、お帰りなさい」
と、元の席に腰を下ろす。

「じゃ、何になさいますか?」
と、再びメニューが運ばれてくる。
「そうね・・・・・・この(と“オリジナルカクテル”の項を指差し)「デリーフデ」と「ハーフェン」ってどんなの?」
「それは、飲んでみてのお楽しみです」
と、Taさん。
「あ、そ。じゃ、それ貰ってみようかな。それと、何か食べるものは、と・・・・・・「ソーセージとパンチェッタ」ね」
「畏まりました」
Taさん、Sa君に何か言い付け、それを受けてSa君は奥へと引っ込む。Taさん自身は飲み物の準備である。リキュールのボトルを幾本も奥の棚から持ち出し、カウンターに並べる。

オリジナルカクテル「デリーフデ」先ず出て来たのはオリジナルカクテル「デリーフデ」である。
これは、以前にお任せで作って貰ったカクテル同様にブルーベリーのリキュールが使われている。が、味の方は使われている材料の為かサッパリとしながらも甘みがしっかりと出ており、以前「Tenderly」と呼んだ記憶の中のカクテルの方が矢張り私の好みには合おうか?
・・・・・・とは申しながらも、これもまたブルーベリーの香りが強く出ており、ブルーキュラソーの青色が清涼感を演出し、爽やかな甘みですいすいっと飲めてしまうカクテルである。飲みやすいものを、と注文される方には打って付けのカクテルであろう。

「ソーセージとパンチェッタの盛り合わせ」続いて、奥からSa君が皿を持って出てきた。
「ソーセージとパンチェッタの盛り合わせ」である。
目の前に、皿が置かれる。そこで、近くのおしぼりやら灰皿やらを横にずらし、カメラを構える。
「そうやって写真を撮るって判ってたら、ソーセージもう2本位サービスしたんですけどね」
「それは止めた方が良いと思うよ・・・・・・」
何せ用途はこのようにブログ用である。誰の目に触れるか判らないのであるから“スタンダード”が無難であろう。
ソーセージは、相も変わらず美味い。出来たての熱々であるから、噛み締めると熱い肉汁がジュッと口中に溢れる。マスタードもたっぷりと付けても香りは立つものの肉汁の味の所為かそれ程に辛味は感じぬ。香ばしく炙られたパンチェッタも効いた塩気がカクテルの甘みを相殺し、パンチェッタの香ばしさとカクテルの香りが共に引き立つ。添えられたオニオンマリネの酸味が舌に残る肉の脂をスッキリと取り去り、また新たに肉の旨味を味わうことが出来る。

オリジナルカクテル「ハーフェン」「ソーセージとパンチェッタの盛り合わせ」を食している間に、グラスの中は空になっていた。頃合いを見計らい、出てきたのがこのもうひとつのオリジナルカクテル「ハーフェン」である。

これが出てくる前に、Taさんに
「次、本当に行きます?」
と確認をされていた。訝しく思いながらも頷いた。
飲んでみて、“確認”の意味を理解した。
甘い。
これは、味はパイナップルジュースそのものである。が、これはこれでトロピカルなテイストは出ているので、クラッシュアイスを詰めたバルーングラスにでも入れてストローを添えて出せば何時ぞやの「トロピカル選手権」にでも出品出来るものになるのではないかと思われたものである。

これを写真に撮るとき、Taさんが未だ目の前に居た。
顔を写さぬよう、角度を調節してシャッターを押した。が、何せ然程離れてはおらぬ場所に居る。必然的に、フラッシュを浴びる。
ここでTaさん、パッと両手で顔を覆う。
「大丈夫だよ。顔は写さないようにしたから」
「うわっ!眩しい。目がやられた」
「・・・・・・あせあせ(飛び散る汗)
流石にこれにノれる程迄酔いは回っておらなんだので・・・・・・・。

飲みながら食いながら、片付けを始めたSa君と他愛も無い話をする。何でもSa君、ヨットのサークルに所属をしていたのだそうな。
「僕、マジで“あ、もう駄目かな”って思ったことがあるんですよ」
「どうしたの?台風にでも遭った??」
「いや、逆です。風が全く無くなってですね・・・・・・」
そのまま数時間、動くに動けず海上に居たのだそうな。
「いや、もう戻ってから水飲みまくりですよ」
「そらそーだろーね」
・・・・・・という話が出たのも、このSa君の所属したヨットのサークルに、新規にリニューアルオープンした『パロット』のTさん(無論のことここ『ジャックポット』のTさんとは別人である。・・・・・・それにしても、このハウステンボスにはイニシャルにすると同名の人物が多くなるものである。無論きちんと氏名を書けば全くの別人であるのだが)もまた所属をしていたと聞いたことからである。こちらのTさんは、ヨットの腕前はなかなかのものであるそうであるので、機会があれば聞いてみるのも面白かろう。

ふと入口を見ると、人影が近付いてくるのが見えた。
「お客さん・・・・・・」
と言いかけたとき、どなたが入ってきたかがハッキリと判った。
知らず知らずのうちに、私は笑い出してしまった。
posted by daydreamer at 02:42| Comment(0) | TrackBack(0) | Amstelveen Story | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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