2007年12月16日

ペース配分・・・・・・(其の参)

「何も笑わなくてもいいじゃないのよ」
と言いつつ入って来たその人は、『カフェ・デ・ハーフェン』時代よりの常連(?)のひとりである◆◆さんであった。この方とは『ヴィノテーク』で初めてお目にかかってよりもう2年半が経つ。初めのうちこそ緊張して何を話していたか解らずにいたものの、すっかり慣れ親しんだ今となっては特に臆することも有りはしない。
「いやいや、すみません」
未だ未だ残る笑いを噛み殺しながら答える私。
「今日は泊まり?」
「はい、昨日と今日の2泊で」
「そう。で、ホテルは『アムス』?」
「いえ、『デンハーグ』です」
「そうか、あなたは『デンハーグ』だったっけね」
「はい」

ここで、Taさんが注文を聞く。
「で、今日は何に致しますか?」
「今日はね、ビール1杯で帰るから」
「何も宣言しなくても・・・・・・あせあせ(飛び散る汗)
と、これはSa君。
「いやぁ、今日はね、「シャンパンとワインに親しむ会」があったんだよ」
と、メニューをカウンターの上に出す。が、メニューが閉じたままであった上、私とは2席ばかりを隔てていたので手を伸ばしてメニューを開く訳にもいかぬ。
「それで、一寸飲み過ぎてね・・・・・・少し休まないと帰るにも帰れないものだからね」
「それで“ビール1杯”ですか」
「そうそう」

「ところで、最近はお忙しいんですか?」
と、聞いてみる。
「いや、私は忙しくないですよ」
「そんなことはないでしょう」
先日も、仕事の電話が飲んでいる真っ最中に掛かって来ていたではないか。・・・・・・とはおくびにも出さず、軽いやり取りを交わす。
「そう言えばね、モーレンも一寸システムが・・・・・・」
我々にとって嬉しい方向に変わるらしい。聞きかじりなので定かでは無いし、最早詳細など覚えてもおらぬが。
それでは、ハウステンボスのスタッフ達は今頃てんてこ舞いをしているであろうな。

非売品メモ帳「そうそう、これ、持ってる?」
「いや、見たこと無いですけど・・・・・・」
「じゃ、あげるよ」
と、ポケットから出したのがこれである。
「これはね、非売品なんですよ。15周年の記念品でね」
「あ、だから(模様が)15あるんですね」
「そうそう」
「いや、これは嬉しいなぁ。ありがとうございます」
我知らず、顔が綻ぶ。
カウンターの上に置かれたそれをさっと取り上げ、しげしげと眺める。
よくよく見るとお判りかと思うが、これは、ハウステンボス15周年記念ロゴの一部である。それぞれの模様をそれぞれの色で塗りつぶし、「15th」の文字を書き加えればこれが15周年記念ロゴであることがひと目でお判りになるであろう。
私のはしゃぎようを見て、◆◆さんもニコニコしておられる。
そして、ふとポケットを探ると
「あ、もうひとつあった。これもあげるよ」
と、もうひとつを私の席の方へ置く。尤も、先にも申し上げたとおり私と◆◆さんの席は離れているので、カウンターにポンと投げるような恰好になる。それを見たSa君、
「何も投げなくても・・・・・・」
と言う。
「そういう訳じゃないでしょ、この場合」
と、Sa君に言ってから
「本当に、これは嬉しいですよ。ありがとうございます」
◆◆さんにお礼を申し上げる。
「何かのメモにでも使ってくださいよ」
いえいえ、これをメモに使うなど勿体無い!大事に取って置かせて頂きますとも。

ここで、◆◆さんのグラスが空になった。
「じゃ、帰るよ」
「本当にお帰りなんですか?」
「うん」
「それでは・・・・・・」
会計を済ませると
「じゃ、また」
と言って席を立ち『ジャックポット』を出る。心なしか後姿が疲れているようだが大丈夫なのであろうか?他人事ながら、体調にだけは留意して頂きたいものである。

その後、Sa君としばし話をする。
◆◆さんは、それなりの役職についている方であるので
「初めてお会いしたときは緊張してね・・・・・・」
「僕もですよ。普通に話してるのTさんぐらいでしたけど・・・・・・」
気さくな人柄なので、Sa君もそれほど経たぬ内に緊張が解れ、軽い会話を交わすことが出来るようになったのだそうな。それは私も同様であるので、それについてはふたりの見解は一致する。
「でもね、初めて会ったときはね、Tさんとも初めて会ったときだったんだけどね」
「はい」
「◆◆さんが椅子を引いて「こちら空いてますよ」って勧めてくれたんだけどさ」
「はい」
「そのときTさん、◆◆さんのこと“ナンパおやじ”呼ばわりしてたんだよねぇ・・・・・・たらーっ(汗)
「ま、Tさんなら解らなくも無いですけどね・・・・・・」
posted by daydreamer at 20:11| Comment(0) | TrackBack(0) | Amstelveen Story | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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