2008年01月20日

負けじ魂(其の肆)

酸味の利いた美味いカクテルを飲みながら、またもやあれこれと話をする。何せ時刻は未だ早い。スタッフ達は雑用をしながらひょいと私の話し相手を入れ替わり立ち替わりしてくれる。
が、時計を見ると、19:00に程近い時刻。
「じゃ、私、そろそろ『グラン』の応援に行ってきます」
Tさん、こう言って『ジャックポット』を出て行く。

グラスの中身が半分くらいになった頃、◆◆さんがお連れを伴って『ジャックポット』に入って来た。
「あ、おめでとうございます。今年も宜しくお願い致します」
「おめでとうございます。こちらこそ宜しく」
お連れには、彼女は■■から来ていて・・・・・・と、私の説明をしている。
「ヒラリーが亡くなったね」
「あ、今朝の新聞で読みました」
「そう。・・・・・・そう言えば、そこに貼ってある中にヒラリーの札があったね」
偶々カウンターの中に居たのはH君とI君であった。I君、早速カウンターの向こうに貼られた外国の札をガサゴソと探る。
「えーと、これですか?」
「違う違う。その上の・・・・・・あ、それじゃなくて隣りの・・・・・・そうそう、それ」
1枚の札がカウンターに出てくる。
それを◆◆さん、お連れに見せている。一通り話が終わると
「はい、これ」
と、札を私に差し出す。
見れば、ニュージーランドの札である。ヒラリー氏・・・・・・いや、ヒラリー卿はニュージーランド人であるので、世界で始めてエベレスト(チョモランマ)登頂に成功し、英国王室より勲章や称号を授与された英雄を札の肖像として留めたのだ、と、このとき◆◆さんより教えて頂いた。
札の肖像は、未だ若い。
「これは、登頂に成功したときの肖像ですね」
「そうだね。実際のヒラリーはもうジイサンだからね」
それはそうだ。ヒラリー卿は米寿を迎えておられたのだから。
「君は、ヒラリーを知ってる?」
◆◆さん、突然話をH君に振る。
「ええと・・・・・・」
困惑した顔をするH君。
「駄目だなぁ。世界史で勉強しますよ、世界史」
それでは私もアウトである。私は高校時代日本史を選択した為に世界史などまるで知らぬのだから。
お連れと話を始めた◆◆さんの横で、こっそりとH君と話をする。
「H君さぁ、新聞は読まないの?」
「はい、読まないですね」
「う〜ん、君ね、客商売だったら新聞くらいは読んどいた方が良いんじゃないかい」
「でも、おカネ掛かりますよね」
「あ・・・・・・そうか、月¥3,000位にはなるもんね」
「そうです。¥3,000もあったら何日か分の食費になりますから」
・・・・・・難しいものだ。
社員として入っているのならばともかく、バイトにはそれ程無理強いは出来ぬ故に・・・・・・。

そこへ、この日遅出であったSa君が来る。
「おめでとうございます。今年も宜しくお願いします」
とのゴアイサツを済ませると
「今日は遅かったんだね」
「僕、今日新年会だったんですよ」
「あ、そう。ご馳走出た?」
「もう食い過ぎて腹パンパンですよ」
ベストの上から腹を撫でる。

ひとしきりお連れと話をしていた◆◆さん、ふいっと私の方を向く。
「そこにWINSがあるのは知ってる?」
「それは、まぁ」
「そこで競馬やったこと、ある?」
「いやあ、そこでは無いですねぇ」
「何でやらないの?やりなさいよ」
「そうそう。今回はグレードのレースがありますからね」
お連れまでもが話に入ってくる。
「へぇ、この時期に。何のレースでしょうね」
「ええと、確か明日のレースはひとつがグレードの規格に合わなくてJのレースになったんだよな。シンザン記念はGだっけ?」
「いや、シンザンはJです」
「そうなると何だろうな・・・・・・?」
「今日は競馬手帳を持って来なかったですからねぇ・・・・・・」
翌日、WINSの前でレースを確認してみた。GVの「ガーネットステークス」(ダートレース)であった。
「競馬はやったこと無いの?」
「いや、随分前にありますよ。男友達やなんかと5〜6人で「有馬記念」に行きまして・・・・・・トウカイテイオーのラストランのときですね」
「ほう」
「私、さだまさしさんのファンなんですよ。で、さださんがラジオで「トウカイテイオーとビワハヤヒデ!」ってずっと言ってたんで素直にそれを買ったんですね」
「ああ、じゃ、結構儲かったでしょう」
「¥40,000近く手元に来ました」
「で、それはどうしました?」
「いえね、みんなで行ってるじゃないですか。だから「よし、これで今日は飲もう!」ってんですっからかんになりました。何せオトコいますから、飲むわ食べるわで結局¥2,000位しか残りませんでしたね」
「それで良いんですよ」
あと、競馬で当てたと言えばシンボリクリスエスが勝った「有馬記念」とスティルインラブが勝った「桜花賞」位であろうか?「有馬記念」の折には牝馬のファインモーションに人気が集まったため単勝で、「桜花賞」の折には3連複での当たりであった。どちらも¥30,000ちょっとの払戻金が手元に来たものの、「有馬記念」では京都の行き付けで散財し、「桜花賞」はまたもや同行の友人達との飲み食いに充てられてしまって手元には残らなかったのであった。
・・・・・・しかし、ここで何故競馬の話になるのやら・・・・・・

「ところで、ゲームは今日は無いの?」
◆◆さんが言う。
「じゃ、僕行きますよ」
と、Sa君。
◆◆さん、Sa君を伴ってルーレットのテーブルに行く。お連れの方はひと足先に勘定をしてからルーレットのテーブルに向かう。
このあたりで、テーブル席にもぼつぼつ客が入って来た。
posted by daydreamer at 10:18| Comment(0) | TrackBack(0) | Jackpot Story | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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