2008年01月20日

負けじ魂(其の伍)

「今日はいつもより出足が早いかな?」
「もうすぐ花火ですからね」
「あれ?花火ってこんなに早かったっけ??」
「今月から1時間早くなってるんですよ」
あ、そうか。
冬場は夜が早い故、ハウステンボスの花火も1時間早い19:45〜となっていたのだった。
宿泊客ばかりでは無く日帰り客もいることであるし、この配慮は寧ろお子さん連れなどには当然と言えるものであろう。・・・・・・だからと言って“Night Spot”迄が1時間早く閉店、などと言い出したら私などは怒り狂うであろうが・・・・・・流石にそれは無いのであるが。
それはそうと、花火を前に海辺の店である『ジャックポット』には客が多く詰め掛けてくる。
この日もそうであった。
いつの間にかテーブル席の半分程が埋まっていく。

客にドリンクとフードが行き渡り、テーブルを囲んでちょっとひと息、と客が落ち着いた頃には花火の時間が迫っている。
いつもの通り、スタッフ達は花火の時間であることを告げ、外に出るように客を促す。
「で、○○さん、お代わりはどうします?」
店内に客が居なくなってから、I君、私にお代わりを勧めに来る。
「そうね・・・・・・何か軽いものを」
「畏まりました」
サッと出てきたのは「グレープフルーツリキュール+トニックウォーター」のオリジナルカクテルであった。柑橘系の甘酸っぱさと爽やかさが、そろそろ酒に疲れた舌や疲れが出て来た体に心地良い。
ここでふと思ったことがある。
I君が作ってくれる“オリジナル”は、思い起こしてみるとリキュールベースのものが多いような気がする。これは、『ジャックポット』にリキュールが(ある程度)揃っていると見れば良いのか、それともI君自体がリキュールを使うのを得意としているのか・・・・・・?
ま、それこそ“美味いから構わぬ”のであるが。

花火が終わった。客が店内に戻ってくる。
・・・・・・いや、増えている。
再び、オーダーが次々に追加される。
それを横目で見ながらグラスを傾ける。
「こんばんは」
と、入口の方で声がする。
見ると、『クロントン』のFさん(女性スタッフであり、この方も時々一連の文章に“『クロントン』の女性”として登場している)である。この方とは、昼間『パサージュ』のセレクトショップでお会いしてお話をしていたのである。
「あ、こんばんは。“挨拶回り”に行く前でしたね」
「ね。間に合いましたね」
何も義理立てなどせずとも良かろうが、此度は新年の帰国であるので顔見知りが居る『パロット』と『グランキャフェ』には行っておいた方が良かろうかという話をしていたのである。その際、Fさんは
「じゃ、荷物に挨拶をすることにならないように早めに行きますね」
と言っていたのである。
「本当にここ、来るの久し振りですよ」
「そう言えば昼間にも聞きましたっけね」
などと話が始まる。・・・・・・と、少々お年嵩のご夫婦が見えてカウンターの向こう端に腰掛ける。
「あ・・・・・・ここ(ハウステンボス)の方ですよ」
と、Fさん。双方で目礼をしている。
「すみません。一寸向こうへ行っても良いですか?」
「構いませんよ。私もそろそろ“挨拶回り”に行かないと、ね」
「じゃ・・・・・・」
と、Fさん、グラスを持ってカウンターの向こうへ行く。

時計を見ると、既に20:00を回っている。
あまり遅くなるとまた心配をさせるであろう。何せ
「I君、前回私が帰って来なかったから「居ますか?」って『グラン』に電話してたっけね」
「いや、「○○さん、どっか他の世界へ行っちゃってますか?(つまり「寝てますか?」と聞いている)」って電話したんですよ」
「流石に寝て無かったけど2人掛りで捕まってたからね・・・・・・」
眠れなくなったのは、I君が『ジャックポット』に来た頃とほぼ同じくらいである。必然的に寝てしまうことも多く、I君には「ワタシ=寝る」という図式が出来てしまっていても何ら不思議は無い。
それは兎も角、私もあまり遅くなると動くのが億劫になるのでさっさと移動をしたい。手元には『パロット』への“TDSグッズ”もあるので、これもさっさと置いて来たいし。
カウンターの中にはH君が居り、I君は奥に入ってフードメニューを調えているところであった。
「H君」
「はい?」
「これから“挨拶回り”行ってくるけどさ、勘定どうするか聞いてきてくれる?」
「解りました」
H君、とことこと奥へ入り、戻って来て言うには
「帰って来るならいいそうです」
「了解。じゃ、一寸行ってくるね」
「はい、行ってらっしゃい」
またもコートは面倒なので置かせて貰ったままである。
入口へと歩きかけ、Fさんに
「じゃ、“挨拶回り”行って来ますね」
「はい、行ってらっしゃい。じゃ、また」
「はい、どうも」

『ジャックポット』を出て、先ずは『パロット』に行く。
土産を渡し、初見のYさんとご挨拶し、1曲歌って少々話をする。
そこで何故か『グランキャフェ』のMバーテンダーの話題が出てきていた。私とYさん(この方は元々ハウステンボスのスタッフであったのだそうな)は散々“お笑い系”のエピソードを笑っていたのだが、ふとTさんを見るとちと目がキラキラと輝いているような・・・・・・。
(これは、翌日の『グランキャフェ』でT御姉様と話をして理由が判明したものである)
Mバーテンダーの話から派生し、ひとしきり「やまかつ」や「全員集合」「ひょうきん族」などの昔のお笑いの話をして『パロット』を出る。
そして『グランキャフェ』にて挨拶をし、隣の方とお話をしながら数杯を飲み、思いもかけずご挨拶に見えた**さんと※※さん(Marさん)とも一寸お話をしてから(『グランキャフェ』にての顛末は後程「揺れる短夜」とでも題して一連の記事に致そう)再び『ジャックポット』へと戻った。
posted by daydreamer at 18:51| Comment(0) | TrackBack(0) | Jackpot Story | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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