2008年01月20日

負けじ魂(其の陸)

「お帰りなさい」
と迎えてくれたのは、先程『グランキャフェ』に応援に行っていたTさんである。私が『グランキャフェ』に行ったときには既に居なかったから、恐らく『パロット』に居たときに戻って来ていたのであろう。
「先刻、※※さん達来てたんですよ」
「うん、『グラン』にも来て、ご挨拶したっけね」
「私、○○さん戻って来ないんで『グラン』覗きに行ったんですよ。そしたら居たから※※さん達にあっちに居ますよ、って言ったんですよ」
成る程。
確かに私はカウンターの右端の席に居た。ここは、入口から一目瞭然の席であるので、一寸覗けば居るか居ないか位は判るであろう。

ここで、Tさんにひとつお詫びをせねばならぬことがある。
※※さん(Marさん)のお連れのお名前を、私は“I”さんと申し上げた。が、実際は“Y”さんが正しいお名前である。
実は、他のところ(仕事の関係上)※※さんや**さんとほぼ同時期にお会いした方で“I”さんと仰る方がいらっしゃる。そして、この“I”さん、風貌や年恰好など**さんたる“Y”さんと非常に良く似ておられるので、しばしば混同することがあるのである。
そして、こともあろうにTさんとの話の中でしっかりと混同して“I”さんと申し上げてしまった。どうかこのブログをご覧の方で『ジャックポット』に近々訪問のご予定がお有りの方は、Tさんにこのことをお知らせくださいますよう。
・・・・・・私の3月の帰国(ビネンスタッドのリニューアルオープンの週末)迄に間に合えば良いのであるが・・・・・・

「ところで○○さん、お食事は?」
と、Tさん。
「あのね・・・・・・酒飲んでるときに食べ物があるのは一寸煩くってね」
「煩い?って何ですか??」
「うーんと、鬱陶しいとか、煩わしいとか・・・・・・だから食べ物は欲しくないんだよね・・・・・・だけど、今は“挨拶回り”とかも行ったから一寸小腹が空いたかな?」
「じゃ、何かどうぞ」
と、久し振りにメニューが目の前に出てくる。
「ええっと、この中ですぐ出てくるのは何?」
「やっぱり「チップス&ナッツ」ですね」
「あ、そ。じゃ、取り敢えずそれを」
「そんなモンで良いんですか?」
「後はまた追々に頼むワ。あと、「デリーフデ」ね」

ゴアイサツ回りで流石に腹が減り、珍しくもコンナモノを・・・・・・という訳で、珍しく私の前にフードメニューが並んだ。「チップス&ナッツ」¥550である。ナッツは兎も角として(これは時々チャージで出てくることがある)、ポテトチップスなど○年振りに食したもので、中々手が出ぬ。
ナッツを幾らか口に含んだところで、ふとカメラを手にした。
モニターを覗くと、洗い物をしているSa君がバッチリ画像の中に入る。
「Sa君、ゴメン、写るから一寸退いてくれる?」
私がここをネタにしてブログ記事を書いているのは、当然スタッフ全員が知っている。そして、撮る写真は全てブログ記事にアップされていることも無論のこと知っている。故に、唯一の例外(一昨年のTさんの「Birthday Cocktail」に顔を“わざわざ”入れて写ったMさん)を除いて、スタッフは出来得る限り私のカメラからは離れているのである。
このときも、それと聞いたSa君、スッと後ろに下がった。シャッターを切り、フラッシュが焚かれたところでまたシンクに戻って洗い物を続ける。
一段落してふと私の手元を見たSa君、皿の上のものがあまり減っていないのを見たようである。
「○○さん、温かいものなんか如何ですか?」
「そうだね。そっちの方が喉通るかな?」
「じゃ、「ソーセージ」なんか如何ですか?」
「良いね。じゃあ、「パンチェッタ」と盛り合わせてくれる?」
「畏まりました」
・・・・・・バイトのコイツの方が“店長”や“姐さん”よりも営業は上手いかも知れぬ・・・・・・

「ソーセージ&パンチェッタ」の調理中(つまり未だ出て来ていない)に、グラスが空いた。
「お代わり、どうします?」
「そうね・・・・・・「ロングアイランドアイスティー」は出来る?」
「畏まりました」
これは、ロングのカクテルながら結構アルコール度数が強い。何せ材料にジン・ウォッカ・ラム・テキーラを全て使う。そして、不思議なことに紅茶なぞ一滴も使っておらぬ癖に微かに紅茶の味がする。
調理を終え、Sa君が「ソーセージとパンチェッタの盛り合わせ」を運んで来る。ほぼ同時に、I君が「ロングアイランドアイスティー」を乗せたコースターを私の手元に押し出す。
「あれ、何ですか?」
「「ロングアイランドアイスティー」。紅茶を使ってないけど紅茶の味がするんだよ」
ビールサーバーの近くで、I君がSa君にカクテルの説明をしている。
このとき、テーブル席は満席であった。滅多に客が居らぬ廊下側入口近辺の席迄もが埋まっている。そして、テーブルを回って注文を取り、通すのはTさん。カウンターとテーブルの間を行ったり来たりしながら私の手元を見る。
「○○さん、何飲んでるんですか?」
「これ?「ロングアイランドアイスティー」だけど」
「またそんな強いのを・・・・・・」

**さんと※※さんは『シェヘラザード』へ行ってから『ジャックポット』に戻るかも、という話をしていた。23:00近くなると、流石にうとうととしかけたが真逆に寝る訳には参らぬ。
「チェイサーに「ウーロン茶」くれる?」
「チェイサーだったらお水出しますよ?」
「いや、一寸は売り上げに貢献しないとね」
「何を言ってるんですか。お水が一番高いんですよ。ほら、レモンも入ってるでしょ?」
「阿呆か」
この後「ウーロン茶」は無事に私の手元に来た。
口に含むと茶葉特有の渋味が口中をサッパリさせてくれた。心なしか、胃の重さもスッと取れたような心持がする。
これは、翌日も飲んで試してみねばなるまい。
「ところで、今日は『ヴィノ』行くんですか?」
「もう遅いからね、ここで終わりにするよ」
「じゃ、ラストオーダーどうしますか?」
「んじゃ「XYZ」ね」
「畏まりました」
・・・・・・とうとう『SUNBUCA』の定番オーダー“「XYZ」締め”をハウステンボスにも持ち込んでしまったものである。

閉店の時間が迫ってきた。
テーブル席の客は、勘定を済ませて店を出て行く。気が付けば、客は既に私ひとり。
「○○さん、飲んでて良いからお勘定お願いします」
Tさんの持つ伝票が私の目の前に出て来る。
「はいはい。幾らかな?」
カクテル6杯+ウーロン茶+フード2種で〆て¥7,200である。
「やっぱりここ安いよね・・・・・・」
勘定を払いながら言うと、I君、驚いたような顔で
「これでも結構上げたんですけど・・・・・・」
と、言う。
確かに1杯¥1,000取ったものもある(「ロングアイランドアイスティー」がそれである)し、以前の“一寸したジュース並み”の価格に比べればそれなりに上がっているのやも知れぬ。が、例えばTDSのパーク内の“ラウンジ”(唯一酒が飲める“バー”である)でカクテル4杯+ホットサンドイッチ1種で¥5,000を超える勘定を取られるのに比べると、矢張り、ここは安い。
これは矢張り5桁越えの勘定を支払ってみたいもの、と、私にも火が付いてしまったような付かぬような・・・・・・。

閉店後、スタッフ達は大量の皿とグラスを洗い、拭き上げて棚に戻す。私は、少々持て余しながらもグラスの中身と皿の上のものを腹中に収め、時々ひょいとシンクに空いた皿やグラスを渡す。
突然、既に閉められていたドアが開いた。
驚いて見ると、入って来たのは『グランキャフェ』のMさんである。
「何で居るんですかexclamation&question
「・・・・・・コレ見てよ」
目の前のグラスと皿を指差す。
未だ未だ片付いていないテーブルの上から、Mさん、皿やグラスをカウンターに戻している。これは少々急がねばならぬとグラスを空にし、皿の上のものをウーロン茶で流し込む。
「いや、終わった。ご馳走さん」
「ありがとうございました!」
間髪入れず、スタッフが口々に言う。
壁際に掛けられていたコートは、ホールに居たMさんが取って渡してくれた。こういった場所の例とて着せ掛けようとする手は断り、コートを羽織ってバッグを肩に掛ける。
「どっちが開いてる?」
「どっちでも良いですよ」
これは、ドアの話である。海沿いのドアと廊下側のドア、この店にはふたつの出入口がある。I君の話を受け、先ずは海側のドアへと歩きかけるが
「あ、イカン。こっちに自転車停めてたんだっけ」
と、廊下側のドアへと向かう。
「じゃ、どうも。また明日」
「はい、お休みなさい」
・・・・・・その後何故かMさんが『アムステルフェーン』の入口迄付いて来た。
「○○さん、それで自転車乗って行くんですか?」
「・・・・・・んな訳無いでしょ?酔っ払ってんのに。押して帰るよ」
この日飲んだのは(昼のワインを別にして、『アムステルフェーン』内だけで)11杯。幾ら軽めのモノを多く飲んだと言っても、これで自転車を漕いで“飲酒運転”をする度胸は、私には無い。
「それじゃ、また」
「ありがとうございました。お休みなさい」
「はいはい、どうも。また明日」
その日は、そのまま常宿に帰り、自転車を停め、部屋に戻って“スポーツドリンクの水割り”で喉を潤してから、就寝。
posted by daydreamer at 23:42| Comment(0) | TrackBack(0) | Jackpot Story | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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