2008年03月23日

ゆく河の流れは・・・・・・(其の壱)

ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。淀みに浮かぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたる例なし。
(流れ行く河の流れは絶えて止まることが無く、しかも、流れているのは元の水では無い。流れが遅くなっている淀みに浮かんでいる泡さえも、あるものは弾けて消え、あるものは泡を結ぶ。この儚い泡すらも長く止まっていることが無いのである。故に・・・・・・時の流れが止まることなどあろうか?)
(鴨長明「方丈記」前文、カッコ内はdaydreamerによる拙訳)

最近のハウステンボスを歩いていると、このフレーズがふとした瞬間に浮かぶことがある。それまでにもリニューアルが無い訳ではなかったが、此処1・2年のハウステンボスの変化はあまりにも目まぐるしく、時折訪れる程度の私などは右往左往し掛けることもしばしば。・・・・・・それは、まぁ、今年迄は中期計画とやらがあり、平成20年度の目標が単年度黒字という現実であるからして、ある程度までの大幅な変化は避けられぬであろう、と思っていたが。

それはそうとして、直に接するスタッフにバイト君達が多い『ジャックポット』も割合に人の入れ替わりが目立つ店である。・・・・・・とは言うものの、店長Taさんと女王様Tさんは変わる訳では無し、特にTさんなどはリニューアルオープンしてより根を張るが如く此処に居るので、全く何もかもが変わっている訳では無い。

さて。

この日、15:00頃より貸切であった『ジャックポット』は、どうやら何時もの開店時間には後片付けでてんてこ舞いをしていたらしい。先に『グランキャフェ』のTさん(自転車を停めたら近くで窓ガラスを磨いていた)にそれと聞き、1時間程を『グランキャフェ』で潰してから入店したものである。
「いらっしゃいませ」
の声に迎えられ、カウンターに席を占める。何時もの席には初見の女性客が居られたので、其処から2つばかりおいた席に腰を下ろした。
ふと見ると、Tさんが見当たらぬ。そこで、カウンターに居たEちゃん(今迄“H君”や“▼ちゃん”と書いていたジャニーズ系イケメンバイト君である。流石に面倒になってきたのでとうとう“Eちゃん”呼ばわりを始めてしまった)に
「お宅の女王様は?」
「?」
「Tさんよ。今日は休み?」
「今は『按針』に応援に行ってます。もう少ししたら戻って来ますけど」
「あ、そう」
またも休みの日に行き合ったかと一寸冷や冷やしたものであった。

「そう言えば、○○さん、Ha先輩とは会ったことありました?」
「んー・・・・・・多分初めてだと思うけど?」
「じゃ、呼んできますね」
止める間も無く、店外にすっ飛んで行く。
程無く、もうひとりのバイト君を連れて来る。
「○○さん、Haさんです」
「どうも、○○です」
「Haです。宜しくお願いします」
「こちらこそ。ところでさ、Ha君は前は何処の所属だったの?」
「僕は・・・・・・前から此処の所属だったんですよ。ただ、人数が多かったんで屋台の方にばっかり居ました」
「あ、そうなの」
「はい。ですから、Sさんとも一緒に屋台に出てて、そのときにいらっしゃってるのを見かけたことはあります」
「あらま!それはそれは失礼を」
「いいえ」
となると、会ったのはS君と私が双方風邪を引いていた12月の帰国時であろう。それでは“一寸遅刻気味”だったS君を助けて屋台を切り盛りしていたのか。
で、このHa君であるが、何とも穏やかな雰囲気を纏ったバイト君である。話し方も緩やかであるので一層穏やかさが増している。少々神経を患っている私であるから、今もって“成長途上”であるEちゃんやある意味“丁々発止”をせねばならぬI君よりも落ち着けるのが良い。・・・・・・Tさんなどは“年の功”で適当に合わせてくれるのでこちらも端から気楽に構えられるのであるが。

「ところで、何にしましょう?」と、これは隣に居たI君。
「そうね・・・・・・「シンガポールスリング」貰える?」
「畏まりました」
I君がシェイカーに材料を入れているところで、Eちゃんと話をする。
「ところでさ、Eちゃんシェイク出来るようになった?」
「ええ、まぁ、何とか」
「あ、そ。じゃあ、後で何かシェイクで作って貰おうかな」
ニヤリと口の端に笑いを上せる。・・・・・・と、I君がEちゃんの前にシェイカーをトンと置く。
「後、氷入れて振るだけだから」
と言われて慎重に氷を詰め、ストレーナーとトップ(つまりシェイカーの上半分)を被せて振る。正面から見ているので定かでは無いが、どうもI君張りに前方に重心を置いて振っているらしい。・・・・・・しかし、その真剣な顔つきを見ると、吹き出しそうになるのは私の癖なのであろうか?危うく笑いが出そうになるのを腹の底でじっと堪え、カクテルが出来るのを待つ。

Eちゃん作「シンガポールスリング」出来上がってきたのがこちら。「シンガポールスリング」である。
早速、口に運ぶ。
・・・・・・味が無い・・・・・・
実際、念入りにシェイクしようとしている感じがありありと出ていて、こちらもハラハラしていたものである。矢張り、振り過ぎでちと薄まっていたのであろうか。
無論、振りが足りぬ場合も酒がきちんと混ざらずアルコールが突出する。これは、Mさんが未だ居た頃にAちゃんのカクテル(ダイキリ)を飲んで感じたものである。
・・・・・・何れにせよ、未だ未だEちゃんのシェイクは練習が必要になろう。練習台にはなるから、経験を積んで美味いカクテルを飲ませて欲しいものである。
posted by daydreamer at 22:48| Comment(0) | TrackBack(0) | Jackpot Story | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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