2008年03月29日

下町発、元祖の味

本来ならば、此処からは「Grand Cafe Story」を書くのが妥当な流れであろうが、題名が決まらぬので“閑話休題”としてこちらをご覧頂きたい。

突然ではあるが、「カレーパン」なるものをご存知であろうか?
・・・・・・馬鹿にするなと怒られそうな問いである。
では、「カレーパン」はどこで“発明”されたものかをご存知であろうか?

このような惣菜パンは、当然の如く日本で作られたものである。
昔の日本にはパンを食す習慣が無かったので、中にタネを仕込んだ「あんパン」「クリームパン」などの変わりパンが考案されたのだそうである。ちなみに最初に作られた変わりパンは当然の如く「あんパン」で、これは饅頭を模して銀座の『木村屋總本店』で考案されたのだそうな。
では、惣菜パンたる「カレーパン」も、矢張り明治以来西洋文化の中心地であった銀座辺りで・・・・・・?とお思いの向きもあろうがさにあらず。実は、下町である深川で産声を上げたのだそうな。

深川に、嘗て『名花堂』というパン屋があった。
その店の2代目店主中田豊治氏が昭和2年に考案した「洋食パン」がカレーパンのルーツである。昭和2年(1927年)と言うと今(2008年)から81年前、当時このアイディアは非常に斬新なもので、実用新案登録もされた逸品であるのだそうな。

さて、この『名花堂』であるが、現在も実は存在する。
但し、店名は変更されている。

元祖カレーパンの店『名花堂』(現『カトレア』)外観

深川・森下にある『カトレア』がカレーパン発祥の店『名花堂』が店名と場所を変更して営業している店である。“元祖カレーパン”の文字が看板にも見えるのがご覧頂けるであろうか。
一見・・・・・・どころかその文字以外は特に気取ったところの無い普通のパン屋である。清澄通りと言う大通りに面している故に何とか場所が判るが、たった1本奥の通りに引っ込んでしまえば判らぬのではないかと思われる程、気取りが無く規模も大きくは無い。

しかし、此処のパンは美味い。それが「カレーパン」ではなくとも美味い。現に、此処で購入した食パンは、コメ党の私が1週間も持たずに食べ切ってしまった程である。
が、「カレーパン」の人気は群を抜いている。店外に向けたポップアップには「カレーパン」の焼き上がり(揚げ上がり)時間が明記されており、1日に4度ある焼き上がり時間の近辺では行列迄が出来る程なのである。

これが「元祖カレーパン」、中のカレーはやや甘めこちらがその「元祖カレーパン」¥168(内税)である。
以前、こちらのパンは母と共に食したことがある。その際、母が大変に気に入って幾度か出かけた折に土産として購入したり、共に出かけて購入したりしたこともある。
中に入っているカレーは、黄色い色がやや強めに出ており、味は食べ易いやや甘口のカレーである。当時は辛いカレーは然程食べられておらなんだことが予想されるので、この味付けは当然と言えば当然のものであろう。敢えて言えば、昔の「ライスカレー」のカレーは斯くありなん、と思える味付けである。
この他にも、丸い形をした「カレーパン」¥168があり、こちらはやや辛口である。色もどちらかというと茶色がかっており、普通に食す「カレーライス」のカレーと同じようなもの、と考えて頂ければ間違いは無いであろう。

昭和のノスタルジーに浸りながら食すカレーパンもまたオツなモノである。出来ることならばハウステンボスでも土産に配って歩きたいところであるが、流石にこればかりは出来たてに勝るものは無く、空輸が出来ぬのが残念である。
posted by daydreamer at 23:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京散策 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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